2025年11月18日、富山県高岡市が公式SNSやLINEを通じて「大規模テロ情報」を誤って発信し、市民の間に一時的な混乱が広がりました。
本来はテスト用の文面であるにも関わらず、実際の配信として送信されてしまった今回のミス。
高岡市は原因を「システム修復中の誤送信」と説明し、謝罪しました。
高岡市で「大規模テロ情報」が誤発信される
18日朝、高岡市の防災情報システムから、市民にとって非常に影響力の大きい“テロ警報”が突如発信されました。
配信された文面は、
「大規模テロ情報。当地域にテロの危険が及ぶ可能性があります。屋内に避難し、テレビ・ラジオをつけてください。」
と、緊急性と具体性が非常に高い内容。
市民の一部は「本当にテロが起きたのか?」と驚き、不安が広がる事態となりました。

誤発信の内容と時系列
今回の誤発信について、明らかになっているタイムラインは下記の通りです。
誤発信の時系列まとめ
・9時50分過ぎ:高岡市公式LINEにてテロ関連メッセージが配信
・9時53分頃:SNSにも「大規模テロ情報」が掲載
・10時20分頃:高岡市が「誤りでした」と謝罪投稿
・計約30分間、市民は“緊急テロ警報”を受けた状態に
誤情報であったとはいえ、緊急性が高い内容のため、短時間でも市民の心理的影響は小さくありませんでした。
高岡市の説明「テスト中の誤送信」
高岡市は今回の誤発信について「壊れたシステムを直していてテストをしたら発信された」と説明しています。
つまり、
・システムに不具合が発生
・復旧作業中にテスト送信
・本来のテスト環境ではなく“実際の配信ルート”に流れてしまった
という流れで、市民向けSNSへ誤って発信されたということです。
テスト文面がそのまま市民に配信されるというのは、運用管理の面で大きな課題が見える1件と言えます。
なぜ誤発信が問題視されるのか
今回の誤発信が特に問題視されている理由は、下記の点にあります。
① テロ関連情報は影響が大きい
「テロ」は非常にセンシティブで、市民の生命や安全に直結するため、誤情報であっても不安を誘発します。
② 防災情報の“信頼性低下”につながる
災害情報や避難情報など、防災システムは命を守るための重要インフラ。
誤発信が続くと、「本当に危険なときに市民が情報を信用しなくなる」というリスクが生まれます。
③ SNS時代は拡散スピードが速い
誤情報でも数分で広範囲に広がるのが現代。
情報管理の厳格さが自治体には求められます。
ネット上での反応と声
ネット上では、誤発信から間もなく、多くの驚きと戸惑いの声が上がりました。
・「本当にテロが起きたのかと思った」
・「市のSNS通知でこれは怖すぎる」
・「誤発信とすぐに言ってくれたのは安心した」
・「システムのテスト管理はしっかりしてほしい」
地域住民を中心に、驚きと不安、そして改善を求める声が並びました。

まとめ
今回の高岡市による「大規模テロ情報」の誤発信は、システム復旧中のテストが誤って本番配信ルートへ流れたことが原因でした。
自治体にとって、防災情報や緊急情報は市民の安全に直結するものであり、誤発信は信頼低下につながる重大な問題です。
とはいえ、高岡市は約30分後に迅速に謝罪と訂正を発信しており、対応自体は比較的早かったと言えます。
今後は、テスト環境の完全分離配信前の承認プロセス強化システム管理体制の見直しなど、再発防止策が求められます。
市民が安心して防災情報を受け取れるよう、透明性と安全性のある運用が期待されます。
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