2025年、カターレ富山はJ2復帰元年ながら、クラブ史上最高となる10億7900万円の収益を第2四半期時点で記録しました。
観客動員やスポンサー収入などが大きく伸び、経営面では“J2中位相当”の実績を誇ります。
しかし、チームの成績はJ2全20クラブ中18位と、J3自動降格圏に沈んでいます。
なぜ、これほどまでに経営成績とチームの順位にギャップが生じているのでしょうか。
圧倒的な経営成長
2025年度第2四半期、カターレ富山はすでに年間予算を達成。
その背景には、下記のような爆発的な経営成長があります。
・スポンサー収入:前年比+3億200万円(+172%)
・平均入場者数:2962人 → 5411人(+82%)
・チケット収入:+3600万円(+45%)
・物販(グッズ)収入:+2400万円
・ファンクラブ収入:+900万円
・移籍金収入:+3200万円
・Jリーグ配分金:+2700万円(J2昇格による)
特にスポンサー収入は前年比1.7倍以上に拡大し、観客動員の増加もチケット売上に直結。
クラブ経営としては成功モデルに近い形を作り上げています。
引用:TBS NEWS DIG
引用:TBS NEWS DIG
「業績12位相当」なのになぜ18位?
左伴社長は「カターレの今季の収益は13億5700万円が見込まれ、J2クラブの中では12位相当の水準」と明かします。
Jリーグ全体では、「経営力とリーグ順位が比例する傾向」が見られる中、経営中位のカターレが降格圏にいるのは異常な状況だと指摘。
他クラブでは、収益が多いクラブは戦力補強や人材投資を通じて成績も上向く傾向がある中で、カターレ富山だけが例外的に成績が低迷しているのです。
引用:TBS NEWS DIG
なぜ経営力がチーム力に反映されないのか?
なぜ、盤石な経営基盤がチームの成績に結びつかないのでしょうか?
可能性として考えられるのは下記の要因です。
・即戦力選手の確保が困難:J2昇格直後のクラブには、優秀な人材を呼び込むブランド力や実績が不足。
・チーム強化と経営のタイムラグ:収益を強化部門に投入しても、その効果が出るには時間がかかる。
・戦術&運営面での戦力活用不足:選手個々の能力は高くとも、それを活かしきる戦術や運用体制に課題がある可能性。
左伴社長も「経営基盤を“成績”に変えるには継続的な投資と強化が必要」と語っており、今後のビジョンと実行力が試されています。


ネット上での反応と声
ネット上では、今回の状況に対して様々な声が寄せられています。
・「経営は確かに盤石。でも、ピッチの戦術や選手起用がどうにも噛み合ってない感じ…」
・収益増が実力につながれば嬉しいけど、それが現実の順位に反映されない苛立ちがある」
サポーターからは、“金を使う方向性”の明確化を求める声や、経営の好調が納得できる形でチーム強化につながるかどうか不透明との不安も。
同時に、一部では「今はまずは降格を回避して、経営基盤を最大化させたうえで勝負の土俵に上がってほしい」といった現実的かつ前向きな良識ある意見も見られます。


まとめ
カターレ富山のように、収益では成功しているのに成績で結果が出ないクラブは極めて稀です。
これはJリーグ全体の「経営力=順位」というトレンドに逆行するものであり、クラブ経営と現場の連携の再構築が求められます。
今後、左伴社長がどのように「強化部門」と「経営資源」の橋渡しをし、クラブを立て直すのか注目です。
当記事は以上となります。




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