富山県富山市にある「インクルーシブひろば」に、2025年秋を目標に新たな遊具が設置されることが決まりました。
注目すべきは、この遊具が地元の小学生による提案から生まれた点です。
障害の有無に関わらず全ての子供が楽しく安全に遊べる遊具として、富山市新保小学校の5年生が中心となり、実際にアイデアを出し合いました。
当記事では、その取り組みの詳細や新設遊具の魅力、地域やネット上の反応などについて深堀りします。
児童のアイデアから生まれた遊具
今回の遊具設置は、富山県が「インクルーシブひろば」の利用者からの声を受けて、小学生向けの遊具を増やすことを決めたことから始まりました。
県は地元の富山市立新保小学校に協力を要請し、5年生59人が総合的な学習の時間を使ってプロジェクトに参加。
児童たちは、障害のある方々と直接ふれあい、車いす体験などを通して「インクルーシブ」の考え方を深く学習。
そのうえで、誰もが楽しめる遊具のアイデアを班ごとにまとめ、富山県へ提案しました。
※画像はイメージです。

新設される遊具の詳細
子供たちのアイデアをもとに選ばれたのは、下記の2種類の遊具です。
オリジナル複合遊具
・滑り台やトンネルなどを組み合わせた構造
・階段のステップを低く設定し、足腰の負担を軽減
・音楽系遊具を配置し、自分のペースで楽しめる工夫
・同じ滑り台を2基並べ、友達と一緒に滑る楽しさを共有
・近くにベンチを設け、遊びながら適度に休憩できる配慮
車いすのまま楽しめるトランポリン
・車いす利用者も一緒にジャンプ体験ができる設計
・インクルーシブ精神を象徴する新たな試み
これらの遊具は、来年春に着工し、秋には完成予定です。
今後の展望
遊具の設置にとどまらず、児童たちは今後、広場に設置される予定の「ルール・マナー看板」の内容も考えることになっています。
これは、遊ぶ人全てが心地よく過ごせる空間を作るための、教育的かつ実践的なアプローチです。
県と小学校、地域が一体となって「インクルーシブな社会づくり」を進めるこのプロジェクトは、今後も全国のモデルケースとして注目されそうです。
※画像はイメージです。

ネット上での反応と声
このニュースはSNSやニュースサイトでも話題となり、様々な声が上がっています。
・「小学生がここまで考えるなんて感動!」
・「他の市町村にもこうした取り組みを広げてほしい」
・「障害の有無を超えた交流の場がどんどん増えてうれしい」
教育と福祉、地域創りをつなぐこのプロジェクトに、多くの人が共感しています。

まとめ
富山の「インクルーシブひろば」で進行中の遊具新設プロジェクトは、子供たちが主役となり、地域の課題に対して創造的な解決策を提案した成功事例です。
インクルーシブデザインの考え方を自然に学び、実際のまちづくりに参加することで、未来の担い手としての自信と誇りも育まれました。
「誰もが遊べる」ことの意味を考え直すきっかけとなるこの取り組み、今後の完成が待ち遠しいです。

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